和歌


花に鳴く鶯、水にすむ蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌を詠まざりける。
力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女の仲をも和らげ、猛き武士の心をも慰むるは、歌なり。

-古今和歌集仮名序-

たくさんの芸術や文学に触れてきたが、私の心はここに落ち着いた。
今撮影中の花物語が目指す先はまさに歌なり。