少女とかすみ草

100歳の祖母の誕生日の日、花屋さんで珍しいピンクのかすみ草に一目惚れした。

祖母は花が大好きで私が庭のバラを摘んであげるとまずはバラの香りをかいで幸せそうに微笑み、次は目で楽しみ、花が散れば花びらを集め自分の寝床に大切に置く、そんな心を持っていた。

あの日出会った少女のようなかすみ草は祖母そのものだと思えてならない。