祖父の柿の木、
祖父が亡くなり兄が形見として柿の木を家に連れてきた。
私の家の土は粘土層のため、木はもしかしたら根付かないかもしれなかった。
兄は元々その木が育ってきた環境に近づけるため、祖父の家から土をせっせと一輪車で何往復もして運んだ。
そして16年が経ち、今では柿はたわわに実をつけ近所の方にもおすそ分けできるほどとなった。
この柿を見ると穏やかな人柄で自然を愛した祖父とそれを一番受け継いだ兄の事を思う。