半夏生と公園と

夏の風景、半夏生。
毎年この時期になると水辺一面真っ白に咲き誇る。
アナが家に来てから散歩するようになった公園。老若男女、たくさんの友人、知り合いができた。
少し顔を見なくなるとどうしてた?とお互いを気にし合う。

春になると桜と木蓮が満開になり、
初夏には風情ある藤の花、花菖蒲、
そして真っ白な半夏生が咲く。
秋はくるみや栗、柿の実がおいしそうに公園を彩り、
冬は椿が所々咲く。

あの花は何?あの木は何?と聞くと必ず答えてくれるおじいさんがいる。
いつも見ていると注意深く公園の自然を観察しながら練り歩き、少しでも変化があるとすぐに教えてくれる。
どうも図書館の上に住んでいるらしく
珍しいものや知らないものがあると
すぐ下の階で調べ、そんなこんなで公園の植物は全て網羅している。
おじいさんから教えてもらった1番印象的だったのは桐の花。
山の上のほうにあるので遠く離れた場所からしか見ることはできないが、
遠くからでも紫色が美しく太陽に照らされ光って見える。

四季折々の自然と
たくさんの出会いの風景がここにある。